2010/05/01
#5 レ・カプリアード パスカル訪問
フランス2日目

ロックス・オフでは お馴染み
我々が、敬愛してやまない
元ボワ・ルカ醸造長 レ・カプリアードのパスカル・ポテールさんに会いに
朝8時という異様な早さに 訪問しました。
朝っぱらから
ホント 申し訳ないです。
急ではありましたが
機会を作っていただき 感謝に堪えません。(涙)

新井さんの
ドメーヌ・ボワ・ルカのそばをかすめ
到着した先は、洞窟に作られた醸造所だった。
ある種の感動を覚えました。w
先に 言っておくと
ワインが、造った人を写す鏡なら
確かにそのボトルの中に在ると思わせる人だった。
ポルトガル系フランス人のパスカルは、
のんびりした感じの方で いい人オーラーも満点です。
とてもヒンヤリとした洞窟の中で試飲開始。
まず 2008年ムニュ・ピノから
酸が、しっかりしており かつ 果実味が、パワフルだった。
この品種にありがちな 草(薬草)っぽい要素は、見えない。
また 余韻に樽のニュアンスが、しっかり付いていた。
2008年ソーヴィニヨン・ブラン
所謂 ヴィニャソウだ。
相変わらず 青いパパイヤだが
酸は、2007年より大人しく フルーティーになっていた。
こちらも 樽のニュアンスが、健在だった。
醗酵が、終わる直前とのことで
樽の中から パチパチ音が、してました。w
シュワシュワで 濁りまくり
ソーヴィニヨンの青さは、出ておらず
結構 甘かった。(測ったら 残糖 40gだった。)
この状態のワインを売りたいほど 美味しい。
2009年ぺティヤン
これは、シャルドネとメリエの5:5だそうです。
メリエとは 聞きなれないぶどうですね。
シャンパーニュ系のぶどうで パスカルは、
このぶどうをピノ・ムニエで 登録していると言ってました。(笑)
その場で デゴルジュしてくれ 注いでくれたのだが
前の日のジョエルと違い ワインは、ほとんど減っていない。(爆)
腕は、確かでした。www
ワインは、というと
カマンベールの香りが、漂う スパイシーな辛口のペティヤンでした。
半年以上寝かせれば もっと泡が、細かくなるとおっしゃていた。
リリースは、まだ 少し先になりそうな事も言っていた。
続いて
2009年 ガメイ主体のロゼ ペティヤン
ピノ・ドニスが、混ぜてあるそうです。
いつもの感じと違い 思いの他 セックで スッキリした飲みやすい味わいだった。
実は、パスカル ネゴシアンチームのようなものを作ったらしいです。
そのネゴスの2008年のガメイ&コー
残糖は、10gだそうで 赤い果実が、チャーミングで
バランスが、良い とても綺麗なワインでした。
で また 白ワインに戻り
2004年の あと3本しかないという
ムニュ・ピノを開けてくれた。
醤油のようなニュアンスのある熟成した状態だが
行ききったと言うほど 熟している訳ではない。
日本人は、懐かしいと思うワインだと思う。(笑)
そして
2005年のシャルドネ
これぞ 火打ち石のニュアンスが、前面にあり
微発泡で 相当ドライな ミネラル感満点のワインだ。
これは、うちにもまだ 数本ある。
2009年のムニュ・ピノを樽から出してくれ
私の5年間の畑仕事の成果を感じてくれればと
おっしゃった。
その違いは、明らかで
果実の濃さというか エンジンが、違うと思った。
リンゴと洋梨の摩り下ろしジュースのようでした。
あまりの誠実さぶりに
鳥肌が、立ち
そして
その熟成途中のワインは、お世辞抜きで 凄かったです。
金持ちであったなら
樽ごと買いたいほどでした。
ただ ムニュ・ピノの樹は、雹害で
ただでさえ少ないのに
もっと減ることになりそうで たぶん 2010年は、1樽だと思うと言っていた。
ムニュ・ピノのワインでは 恐らく世界で一番美味しいものを造っているので
残念でなりません。
これで 終わりかと思ったら
まだ 出てきた。
持ってきたのは大きい瓶。
確か リットロンという名前だったと思う。
2008年でした。
1リッターの赤ワインも造っているとは知らず
なに~と 驚きました。
フランスでは 流通しているそうで
指をくわえつつ
頂きました。
ヴァン・ド・ソワフ系の軽やかなワインで
ちょっと シュワっとした アタックのロワールらしい赤ワインで
夏にうちにあれば 相当 皆さんにも喜んでいただけるワインだと思った。
まぁ 今年の夏は、無理ですが・・・
ちなみに品種は、カベルネ・フラン 1/3 ガメイ 2/3だそうです。
更に続き
2009年のカベルネ・フラン 1/3 コー 2/3
酸は、まだ強かったですが すいすい飲めるような心地良いワインでした。
最後に
2005年のピノ・ドニスのロゼを出してくれた
発泡しており スモーキーで やや甘味が、強い ドゥミ・セックなワインで
これは、パスカル曰く 100本ほどある欠陥品だそうで
若干 揮発しているなぁと思ったが それではなく
発泡が、欠陥にあたるとの事。
正直 驚いた。
これが、不良なら もっと不良なものが、日本で流通してまっせと。。。
以上 当日も沢山出してくれて・・・と思いましたが
書いていて 更に
こんなに出してくれていたと再度 驚いた次第です。
洞窟セラーは、とても印象に残りました。
セラーは、夏でも北向きの為
温度が、15度以上になることはないそうで
ヴァン・ナチュールのワインを造る上で とても良い所なのは
ワインを飲めば よくわかります。
しばらくパスカルのワインは、日本に入って来るか
わからない状態のようですが
訪問を喜んでくれたし きっと また 当店に入荷すると信じております。
パスカルのワインが、日本に来るのが先か
私の再訪が、先か わかりませんが
パスカルのワインを世界で一番の啓発活動が、出来るよう
更に 頑張りたいと思い
お別れしました。w
次は、やばい。。。
ゆっくりしすぎた。
先生 メゾン・ブリュレのミッシェル・オジェさんの所へ
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