シャブリからオーヴェルニュ クレルモン・フェランへ
まず ラ・ボエムのパトリック・ブージェさんのところへ伺った。
夕飯をルナール・デ・コートのティエリー・ルナールさんの御宅で頂くことになっていたので
だいぶ時間的に押せ押せ。
急いで試飲。
頂いたワインは、
ザ・ブラン 2011(樽から)
まだ 熟成中で 還元状態。
しかしながら 味わいは、良く 香りは、ともかく もう飲めるものでした。
酸度は、低く 蜂蜜っぽい ミネラルもしっかりあるパイン系の果実味のある南のシャルドネっぽかった。
ルル 2011(樽から)
マッチョな仕上がりで カカオのニュアンスが、強い。 ややマニュキュアっぽい揮発傾向も。
徐梗破砕して 10月17日~4月までのロング・マセラシオンだそう。
ラ・ボエム 2009(樽から)
たくわん香が、まず ファーストアタック 鉱物系の香り由来。
石灰のニュアンスもしっかり。
プラムのような果実味で甘味もあり 滑らかで 味わいのバランスも良い。
トータルでは 複雑さが、感じられ 良いワインだと思いましたが
「まだまだ 寝かせる予定」とのこと。
ピノ・ノワール 2011
2011年は、やはり暑かったようで ワインにも それが出ていた感じ。
バルサミコのような香りにハーブのニュアンス。
口に含むとかなり濃いピノ・ノワールで カイワレ大根のような辛みと細かいタンニンが、ドライな余韻の印象を与える。
ピノ・ノワール 2011(2ヶ月前早く瓶詰めしたもの)
グアバやマンゴスチンのようなパッションフルーツ的な香りや洋梨、 一見 白ワインのようなコメントを思わず書いてしまったピノ・ノワール。
白カビのチーズのような香りもあるが 味わいの余韻のカツオ出汁系旨味は、ギャップが、激しく 面白く感じた。
先の樽のピノ・ノワールより だいぶ飲みやすい状態だった。
フェスティジャールの白が、スタンバイ♪
よもやま話
今年 7.5haのうち 2haが、雹にあたり
2012年のルルは、全滅だとか・・・。(-_-;)
酒屋や消費者に熟成させては 申し訳ないということで
ここで熟成させますよ♪と泣ける話をされていました。
お土産に ルルのマグナムを 「日本には行かないので。」と 持たせてもらった。
そんなラ・ボエムのルルは、先週入荷しました。
そんなこんなで時間が、ヤバく
ティエリー・ルナールさんの御宅へ着くと食事の用意が、出来ていたので
食べながら 試飲しようということになりテーブルへ
ラ・ボエムのパトリックさんも一緒でした。
それにしても ティエリーさん
俳優だと言われても 納得してしまいそうな 相当 カッコイイ人です。
娘さん達も然り。
でも写真は、撮ってなかったです。(^^ゞ
頂いたワインは、
シャルドネ 2006
きのこの香りが、強く べっこう飴や揮発系の練り風船の香りもあった。
杏系の果実味でフルボディ。 漢方のニュアンスが、あり 余韻が、かなり長かった。
スザンヌ ヴィンテージ失念
これは、ラ・ボエムのパトリックさんが、持ってきたもの。
完全にヴァン・ジョーヌなシャルドネ。
かなり辛く 食事中に飲むべき ボディ感。
ザ・ブラン 2010(ウイヤージュしていないヴァージョン)
これも ラ・ボエムのパトリックさんが、持ってきたもの。
ウイヤージュした普通のヴァージョンは、先週入荷済み。
飲み口は、良く 伸びのある酸。
洋梨の果実味が、自然派のシャルドネらしい味わいでした。
ソーヴィニヨン・グリ 2003
香ばしく メンソール系のハーブ香 非常に濃く
熟成はしているが 若さも。
生姜風味のシャローレ牛と合わせたが、とても良かったです。
付け合わせのクリームパスタとも良く。
上手だなぁと思いました。
シャルドネ 2011
美味しいワインでしたが まだ 元気過ぎて
結構ハードだった。
濃いですね。と言うと嬉しそうだでした。w
フェスティジャール ロゼ 2011
こちらもラ・ボエムのもので 先週入荷済み。
デザートと合せました。
内容は、ここ数年大きく変わった印象は、なく 赤い果実の酸を持つ甘みのあるペティヤン。
フェスティジャールの白を飲ませてもらう予定だったが
どうしたのかな?と思いつつ
0時を過ぎ
ホテルへ
ワインスクールの先生でもあるティエリーさんは、日本の葡萄品種にも興味があるようで
色々 質問された。
また 山梨の某ワインを持ってきて
これは、どういうワインだと聞かれた。
これは、結構ネガテゥヴな質問で 何本か買ったようだが テイスティングのイメージが、悪いようでした。
海外で売られている数少ない日本のワインが、あれじゃ
ネガティヴにもなりますかね。。。
パリのレストランの話になり
予約したサチュルヌに自分達のワインが、あると話して言っていたが
配達に行っているとおっしゃっていた。
配達するには ちょっと距離が、あるので
そういう流通のさせ方なのかと 少々 驚いた。
パトリックさんは、亜硫酸を添加したワインが、苦手なので
無添加にこだわっているそうですが
ワインを仕入れる際 無添加にこだわるか?と尋ねられ
無添加より 美味しいかどうかの方が、重要だと思っているので
「そうでもない。」と答えると やや悲しそうでした。
彼のワインが、そうだと言う訳ではないので
誤解がないよう一言添えますが
ビオだったり ナチュールだったりは、個人的に とても大事だけど
美味しくないのは やはりダメで
一消費者として ワインに向き合った場合 無理して 飲むものではないと考えており
ここは、大事なポイントであるので 社交辞令的返事をあえてしなかった。
この感じを理解してくれたかは、正直 不明です。 (^^ゞ
また 話題に土地の値段が、出て 結構な時間 話していた記憶が、あります。
オーヴェルニュは、新興住宅地で 葡萄畑を宅地用に売ると 高額になるそう。
農家辞める人続出みたいで かつ 新しい造り手が、オーヴェルニュで♪と考えても ブルゴーニュほどではないですが 相当 お金が、必要みたいです。
濃いワインについて
パトリックさんもティエリーさんも 「どうだ 濃いだろ♪」と大変自慢げに語られていて
少し違和感を感じたが 今回の旅が、フランスの地図でいうところの真ん中から右上1/4の産地方面だったこともあり 多くの生産者から同じような 「どうだ 濃いだろ♪」というフレーズを聞くことになりました。
少し先走りますが
軽いワインばかり造っている産地、寒くて葡萄が、熟しにくい産地の生産者は、どれだけ しっかりしたワインを造れるかが、重要事項のようで 後半 その心理を理解していきました。
間違えてはいけないのは、自分が、望むものを 造ってもらうなんて事は、生産者の想いからするとナンセスあり 日々のワイン販売において ついつい図々しくなっていってしまうものだと
反省した次第です。
ただ 折角 生産者と戯れているので 日本人的好みは、伝えないと 異国の地から訪れた意味もないので 言うだけは、言ってみようと思いだした次第です。
ちなみに ティエリーさんも パトリックさんも 日本へは いらした事がなく
パトリックさんは、来日願望が、ありそうだったが ティエリーさんには なさそうでした。
翌日は、ジュラへ。