ドメーヌ・タカヒコ ナナツモリ 2017

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先日のGW最終日の試飲会は、過去最高の来場者数になりました。
入場制限も行いましたが、ご参加ありがとうございました。

皆さんが、興味があったのは、ドメーヌ・タカヒコだったと思いますが、他のワインも美味しかったでしょ♪www

世の中には、美味しいワインが沢山あります。

さて この度 総括を書こうと思ったのは、結構現場ならではの ご意見や呟きを聞いたからです。

試飲会時かなり多くの方からナナツモリ 2017よりヨイチ・ノボリ 2017の方が美味しいとお声を聞きました。

うちのお客様なら 「今は、ヨイチ・ノボリの方が美味しい。」と せめて言って欲しかったところですが、単にナナツモリより「ヨイチ・ノボリの方が、美味しい。」というご意見は、言っている意味は解るものの個人的にはちょっと残念でしたかね。

「今は」と添えるのと 何もないのでは大きく意味が違います。

何故なら 明らかにポテンシャルが、違ったからです。
自社畑かどうかは、一先ず置いておいて
ナナツモリは、亜硫酸無添加で買いぶどうのヨイチ・ノボリは、20ppm添加したと案内にありました。
通常 亜硫酸を添加した場合 ワインが締まるので硬く感じるものですが、それでもヨイチ・ノボリが、良かったという反応を聞いて 興味深かったです。

私は、ナナツモリ優勢と感じていたので・・・。

イメージとしては、ファーストアタックの香り、味わいに支配され過ぎなきらいを感じます。
大抵品格が、アタック重視なワインに負けていくよくあるパターンなので 驚きませんが、ちょっと今のナナツモリの状態を褒める人が少なかったというのが、今回ここに書く理由になっています。

前書き長くなりましたが、ここから本番です。。。

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皆さんが、興味あるリリースされたばかりの2017年のドメーヌ・タカヒコの新リリースワインを今年もGWの試飲会で皆さんに試してもらいました。

(私も2017年は、初めて飲みました。)

2017年ヴィンテージは、2015年のキャラクターに似ており熟成に時間がかかるタイプではなく、優等生なイメージです。

直近で言うと ドメーヌ・タカヒコのスペシャリテ 「ナナツモリピノ・ノワール」に関し 2系統のキャラクターに分かれます。

2014年、2016年のリリースしたての状態には、この蔵特有の青さが目立ちます。
ただし、これは23年で消えていきます。

なので 熟成が必要なのですが・・・。

はたまた、2015年、そしてこの度、リリースされた2017年は、早い段階(リリース時)から青さを見せていません。

その2015年は、最初の飲み頃を昨年の秋には、向かえており今回リリースされたワインも同じように1年半ぐらいで皆が美味しいという第一段階のレベルに達すると思われます。

先に述べた通り 今 現在の2017年のナナツモリは、残念ながら 先日の試飲会の大方のコメントではヨイチ・ノボリの方が、美味しいと多くの方に言われる状態でした。

「か細い」という事と理解しましたが、瓶熟により横に広がっていく第一段階のピークとそのボディを携え旨味を増しつつ減退していく果実感のバランスの均衡を頂点とする本当の意味でのピークがあって その後枯れていくというのが、想像されるナナツモリの歩みです。 もうちょっと想像力を持って味わいを見た方がよろしいかと思います。

はっきり言って経験以外の何物でもない事なのですが、小言を言われた方が良いレベルの方もいたかもしれません。(^^

注:通常仕上がった赤ワイン観では、寝かせることにより 屈強なワインが、エレガントなる(柔らかくなる)というイメージですが、ナナツモリは、真逆のベクトルで熟成している気がしています。

SO2を少し手添加した慣行農法のぶどうから造られたヨイチ・ノボリが、無添加の自社畑のピノ・ノワールより開いているように感じたと思った人が多かったのは、事実で それほど 一般消費者は、亜硫酸のニュアンスを気にしていないのかなぁとも思いました。

近年のナナツモリに関して:
2013年までは、飲みたい時に開けたらいいと思います。
悩ましいのは、2014年で私は、飲み頃に入ってきたと思いますが、入ってきたというイメージです。

ただ ポイントは、2014年までは、コルクに若干問題があり一生懸命寝かせたのに コルクの不良で残念な結果になる可能性があると認識している必要があります。

経験の浅い人は、コルクによる不良とワインの出来の違いが判らない場合があるかと思います。
「美味しく飲めるのが当たり前と思わないように。」(結構重要ですが 難しい。)
冷静に状態を判断できるワイン飲みになりましょうね。
まともなワイン屋と話して 見地を広げるのもワイン消費者の役目です。

話しが逸れましたが、心配な方は、2015年以降のヴィンテージをお求めになると良いですが、2013年のようなドメーヌ・タカヒコ初期の傑作もあったりします。

「ビビった奴は、貰いが少ない」のもワインの特徴でもあります。
衝撃的なワインは、ある日突然訪れるものです。
(それなりのレベルのワインを飲んでいるというのは、当たり前の話ですが。。。)

2015年のナナツモリは、今年の秋以降に販売する予定ですが、ドメーヌ・タカヒコのワイン販売に関しては、昨年よりこちらから「買いませんか?」という販売方法を取る事にしました。

お客様が、「欲しい」というより当店が、飲んでもらいたい人に販売するという究極の販売方法を選択した次第です。 
従いましてお眼鏡ねに叶わない方が、いくら「欲しい」と言っても拒否されると ご理解して頂いていいと思います。

うちは、やっぱり海外のナチュラルワインの同価格帯のピノ・ノワールとナナツモリピノ・ノワールを比べ 日本の誇りと思ってもらえそうな方に衝撃を与える為に ドメーヌ・タカヒコで勝負したいんです。 

世界に誇るワインは、世界のワインを知る人でないと 評価できないと思っています。

ドメスティックワインONLYの方は、視野的に問題があると思っており その尊さを理解出来ているか微妙と感じてますので 他所でお求めいただければと思います。

当店は、海外のナチュラルワインを楽しんでいる方に日本ワインの素晴らしさを伝える窓口としての役割を果たしていきたいと思っています。



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岡山 ラ・グランド・コリーヌ・ジャポン訪問 Part3

Part3は、補足編です。


2017年のル・カノン ルージュについて 

現在2016年を販売中で「この後 どうなるのか?」と よく店頭で尋ねられていたので聞いてきました。


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フランスのラ・グランド・コリーヌは、エチケットを見るとHTSと重なった印が付いてますが 実は、H弘武、Tティエリー(アルマン)、Sサミュエルの3人の共同経営だそうで法律の専門家で シャトーヌフでワインを造っているサミュエルさんに昨年造ってもらったら 結構良い出来だったようでル・カノン ルージュとして販売することにしたそうです。(良かった良かった。) 


お楽しみに♪


それから 2017年は、コルナスを造ったが 今年2018年からは、日本でワインを造るのがメインの仕事となるそうです。


これ以上 仕事を増やしてはいけなかったと断りを入れた後

それとは別のプロジェクトが進行中だそうで これは、オフレコで細かい内容は、聞いていませんが 来月以降発表できそうだと言っていました。


なんでしょうね?
「若林さんは、ビックリされると思う。」だそうです。w




品種の交配について
時期的に もうすぐ始まります。 

まず 花冠を外し雄しべだけ取り除き 雌しべだけの状態にします。

そこへ交配したい品種の雄しべを付けていきます。


ぶどうが、実ったら種を取ります。


その種を植え付けます。(大岡さんは、1つ交配品種につき30個ぐらいと言っていました。)


数年後 優秀な株の出現を待つ。


時間も場所もかかるが場所(土地)は、幸いにも余っているとのことで時間との戦いだけが問題。

お手伝いをしてくださる苗木屋さんは、食用ぶどうメインの方だそうですが自分は、どういうぶどうが、ワイン用にふさわしいかわかるので 一般的な苗木屋さんが、品種を作るより早く作れると思うと言っていた。


ただ お金にならない仕事を しばらくしていくことになるので 穀潰しのようにならないように・・・と笑っていた。w


コルナスだったら すべてが、わかっていてとても楽だったが、日本、岡山は、ゼロからなのでそういう環境に身を置いた以上 チャレンジしていきたいとのことでした。


改めて苦労をいとわない人なんだなと思いました。


今年12月のリリースを待つ 2017年のものは、数少ないので 皆さんが飲めるような流通になるのか 不明ですが今後展開されるであろう大きな取り組みを皆さんも見守っていっていただければと思います。


とりあえず おしまい

岡山 ラ・グランド・コリーヌ・ジャポン訪問 Part2

蔵に戻って 醸造所の説明によると 元々米の保管庫だったそうで サイズも程よく いい感じでした。

ただ 夏は、結構暑くなるようで樽やタンク 瓶熟のワインを保管する場所は、仕切られており空調をしっかり入れていました。


忖度すると写真撮っちゃまずそうなものがあり醸造所内の写真は、あまり撮ってません。w


ここでも驚いたのは、大岡流節約術ではありませんが

なんと 可能な限りタンクなどの醸造用具をヤフオクで買ったと・・・w

捨てるに捨てづらいのか「え? そんな価格で落とせるの?」という衝撃の落札価格でした。


そもそも 醸造機材も ヤフオクに出ていることに驚いたのですが。。。


フランスから持ち込んだ機材もありましたが

その甲斐もあって500万ぐらいですべて済んだようです。(o;


大岡さんが造った2017年のワインは、昨年末に出たマスカット・オブ・アレキサンドリアの新酒以外は、遅摘みマスカット・オブ・アレキサンドリアのスティルの辛口と小公子(赤)、それからワイングランド(赤)の3種が、リリース待ちの状態でした。


遅積みのマスカット・オブ・アレキサンドリアは、瓶熟中で赤2種は、樽の中。


小公子は、山梨産で完全無農薬(車で山梨まで取りに行ったそう) 

2週間のマセラシオン・カルボニックからのダイレクトプレス。 小公子は、粒の小さいヤマブドウらしい品種で色が濃い。 軽く造っても濃くなるので如何に軽く造るかがポイントになるそう。

酸が強く、タンニンも豊富で糖もありワインとしては、安定しやすいぶどうだと考えているようで無添加でワインを造るのに向いていそうな品種と考えているようでした。


とろみがあり 醤油 ごぼう 鰹節 チェリーのコンフィなどといったコメントが出て 瞬間的に日本のワインであることがわかるワインだった。
大岡さんは、このようなスタイルの日本ワインが、世界で比べるものがない個性を持つものとして評価され 今後 増えていくと思うと考えているそうです。


一応 今年の12月にリリース予定だそうですが 遅摘みマスカット・オブ・アレキサンドリアとワイングランドは、半年経ってどうなるか・・・ 今は、手強い感じでした。w


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(遅積みのマスカット・オブ・アレキサンドリアの辛口 赤を入れていた古樽で寝かせたこともあり このような色のようです。)


他に 委託醸造を受けて造ったものがあったが

ただ委託を受けるのではなくそれぞれの行程で作業をする際は、一緒にやって見せていると言っていた。


その教育の一端が垣間見えるエピソード
①上質な粒の小さいメルロだけを選んで造ったキュヴェと②それ以外のメルロのキュヴェの2種。

②のそれ以外のメルロは、原料一緒で2種あり ステンレス醗酵100%のものと1/3樽醗酵のものがあったが全然違うもので面白かった。


こういうぶどうを使うと こういうワインになる、こういう仕込みをすると こういう仕上がりになるという事もやっていて感心しました。 流石だなぁと。


ちなみに オーガニックのぶどうではないそうだが ①は、今の時点で かなり美味しかった。
近日中に瓶詰めするそうです。


ただ 委託醸造なので 大岡さんは、瓶詰め終わったら お役御免で どういう風に販売するのかは、知らないと言っていた。


入り口に貼ってあったパネルを♪

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見てもらえば 説明しなくても済むということで 貼っているとのこと。w

Part3へ

岡山 ラ・グランド・コリーヌ・ジャポン訪問 Part1

岡山 ラ・グランド・コリーヌ・ジャポン訪問

先日 当店でお馴染みの大岡弘武さんに会いに岡山へ行ってきました。
フランスでは いつもタイミング悪く 結局 1度も訪問できませんでしたので なんだか不思議な感じでした。w

まだ 体制整ってない現状なのかもしれませんが、今この瞬間を見れて良かったです。

場所は、岡山空港から車で5,6分ぐらいの場所に醸造所があり そこへ向かったのですが カーナビで出てこない所でタクシーの運ちゃんが、場所がわからないというので事前に聞いていた場所をgooglemapを見ながら ナビをしてあげて 着いた。w

これから 多くの人が、来るかもしれないので運転手のみんなと情報共有しておいてね。とアドバイスしときました。(爆)

表で 「マジで周りに何もない・・・」とキョロキョロしていると大岡さんが、建物から出てきて「こんにちは」。
「どうしますか?」というので挨拶もそこそこに 畑を見せてもらうことにしました。

醸造所の写真は、割愛しました。(^^ゞ


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村全体が、耕作放棄してます的な所で 凄いところを見つけたものだと思いました。
畑や家の賃貸料を聞いて驚愕しました。 
×10ぐらいの激安です。w (下手したら子供の小遣いより安いかも。)

ちなみにお子さん達が通う学校は、全校生徒12名で うち名が大岡家。w 
で 先生の数は、12名だとか・・・(^^ゞ 

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(立派な桃の木。 お酒は、造らないそうです。w)

さて 畑ですが ハウス栽培と路地栽培の2パターンで
ハウスは、かの昔食用のマスカット・オブ・アレキサンドリアでブイブイ言わせていた村ということもありその名残のハウスが何棟もあります。

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そこにフランス系のブドウを植えていました。
今年 2年生ですが もう花穂の蕾が、結構付いてました。
しかしながら 今年アーチ状に主幹を伸ばすそうで その後は、しばらく実が付かないかもと言っていた。

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一方 下の写真の路地栽培の畑は、ヤマブドウ系の小公子が植わっていて 今は何もないですが 将来的にアーチ状の雨除けを付ける予定だとか。

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そう ここは、フランスじゃないので日本らしい栽培環境を・・ということのようです。
思いの外 柔軟な姿勢だったことに驚きました。

雨除けなんて・・・と言うと思っていたのでそういう考え方ね。と すぐ承知しました。

路地栽培の畑は、オーガニック、そして ボルドー液をもほとんど使わなくても比較的丈夫に育つヤマブドウ系品種をセレクトしているとのことで完全に理解しました。

第一は、この日本で 無理せず 無農薬でぶどうを作る事。

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また この土地に向く 新しい品種の開発(交配実験)を始めているというビックリするような内容の話もしてくれた。 夢のある話だが、恐らく相当大変だと思う。
理系ならではの思考と粘り強いスピリットを垣間見た気がしました。

新たに植樹する場合 飲んで美味しかったのであろう好みのぶどうを植える人が、ほとんどだと思うが、大岡さんは違った。
造りたいワインは、フランスで造ったので日本では 日本ならではのアプローチで 収量をまず第一に畑を考えての結論なのだと。

そのぶどうを元に岡山で ワイン生産コミュニティーを築くのが当面の目標とのこと。
真面目にナチュラルなワインを新規就農で造りたいのであれば 岡山も大岡さんがいるので面白いかもしれません。

Part2へ 続く

プロフィール

rocksofffujisawa

Author:rocksofffujisawa
湘南 藤沢のワインショップ
ロックス・オフです。

藤沢駅徒歩8~9分 江ノ電石上駅から1分のところでやってます。

2007年6月にナチュラルワイン(自然派ワイン)広める為に独立。

所謂 普通のワインやナチュラルじゃないオーガニックワインも扱っており 広くワインの普及に努めています。

ホームページ:
http://rocks-off.ocnk.net

facebook:
https://www.facebook.com/rocks.off.fujisawa/

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